2023.02.24「考えるエンジンFORコンサルタント」で当ブログのレビュー記事を紹介していただきました!

【レビュー】超ミニマル主義 ※著者出演動画あり

読書
この記事は約13分で読めます。

今日の学びは「捨てる、手放す、軽くする」

  • 「仕事術」「装備」「ワークスペース」「スケジュール」「タスク」「思考と習慣」「体とストレス」「人間関係」「働き方」等の全技法を収録
  • 極限まで「最小・最軽量化」することで、本当に大切なことに集中できる

【学びレベル】

評価 :4/5。

(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)ワーナーミュージック・ジャパン、すべてをリセットしニュージーランドに移住し世界のエシカルな現場を視察する移動生活を送っていた四角大輔さんのミニマル本。

2019年から約10年ぶりのリセットを敢行し移動生活を中断、仕事の大半を手放し、作家業、コミュニティ運営、環境活動、森の生活に専念しているそうです。また、第1子誕生を受けて、ミニマル仕事術をさらに極め、週3日・午前中だけ働く育児のための超時短ワークスタイルを実践中とのこと。

なお、著者の四角大輔さんが出演されているYouTube対談動画(約12分)はこちらです。

ミニマル主義〜働くことの意味〜 / ミライアングル

また、トークイベント記事もみつけましたので、リンクを共有させていただきます。

それでは本文で気になった箇所をピックアップしていきます!

さらに、世界一便利で安全と言われている日本の「幸福度」が、欧州エリア最貧国コソボより低く、先進国で最低状態。
なぜ?

「働き方が非効率すぎて慢性疲労が日常となり、脳と体のパフォーマンス低下に気づかないまま、仕事を楽しむことなく、心を殺してただ作業労働しているから」。これが僕の持論だ。

本文20ページ

こちらは、Method 01「幸せになるための働き方」から引用しました。

この事実には個人的にビックリしました。
日本人は働き過ぎと言われて久しいですが、幸福度が先進国で最低状態とは!

国民性もあると思いますが、バブル崩壊以降のデフレで正規社員減少・非正規雇用増加などで戦後の年功序列も崩れ、将来の給与上昇も望めない雰囲気がそうさせているのかもしれません。

また、コロナ禍で非正規雇用の社員から職を失っていき、弱い立場にある人たちが職に困る状況さえ生み出されているという話も聞いたことがあります。

そこで著者が主張するのは、「楽しく効率的に仕事をして、仕事以外の時間も楽しんで幸福度をあげていこう」ということなのかもしれません。

(前略)
超ミニマル主義の教義をまとめておきたい。(中略)
1.最も大切なことに集中するために、他のすべてを手放す
2.身軽さ、自由度の高さ、遊び心が、潜在能力を最大化する
3.最短時間で最大効果、最小労力で最大パフォーマンスを
4.仕事を愛し、楽しんで働くことで最高のアウトプットを
5.心を軽くするために、体の負担と環境負荷を最小化する
6.上質な成果を出し続け、持続的に働くために暮らしを整える
7.時間に極端なメリハリをつけて初めて、人生は豊かになる
8.仕事は究極の遊びであり、働き方は生き方である

本文29ページ

こちらは、Method 02「2つの両極端なワークスタイル」から引用しました。

ここでは超ミニマル主義の8ヶ条の教義が出てきます(最後にも振り返りとして出てきますが)。

言い換えると、1.と7.は「集中と選択の実践」、2.は「余白としなやかさ」、3.は仕事の「中心点(ツボ)」を押す大切さ、4.は「最高のアウトプットを出すマインド」、5.は「整える」ことの大切さ、6.は「SDGs」、8.は「教義の理念」ということなのかもしれません。

個人的には1.を今後よく考えないといけないと思いました。やりたいこと(want to do)や、やらないといけないこと(have to do)が多すぎて、どれも中途半端な状態に最近なっているように感じています。

そこで、一番大事な1点に集中し、一旦 他を手放すということをしてみようと思います。
そして、その後 次に大事なものを(並列的にではなく)直列的にやっていくことを心掛けていきます!

筆者が、モノやサービスを選ぶ際の基準はシンプル。
その価格以下のものは「浪費」、値段相応であれば「消費」、そしてそれ以上の価値となる場合は「投資」と考え、「浪費はゼロ、消費は最小限、投資は最大限」をマイルールに生きてきた。

本文45ページ

こちらは、Method 01「装備セレクト 8つの極意」から引用しました。

本題では8つの極意(①軽さ、②コンパクトさ、③マルチ機能、④パッカブル(小さく収納できる)、⑤耐久性、⑥イージーケア、⑦お気に入りのデザイン、⑧エシカル・サステナブル)が示されていますが、別のポイントとして四角さんのモノやサービスに対する「価値基準」が示されています。

普通の人はモノやサービスを選ぶ基準があいまいで、結果的に「消費」「浪費」に多く振り向け、「投資」に多くは振り向けられない状況が多いのではないでしょうか?

そもそも基準がないのが本質的な問題ではありますが、モノやサービスを選ぶ際は、じっくり考えず、その場の思いつきや感覚で判断してしまい、結局「浪費」を選択してしまうことのなんと多いことか。

投資したモノやサービスでさらに複利で効果を最大限にして充実させるためにも、私も最低限の消費と浪費ゼロを目指して行きたいと思います。(その前に、不要なモノやサービスを手放して、無駄な管理をなくしていくことも必要と認識しています)

〔筆者が参考にしているノウハウ系インフルエンサー抜粋〕

・デジタル系ハック系YouTuber&ブロガー
monograph
DRESS CODE.
トバログ

・ミニマリスト系インスタグラマー
ミニマリストの教科書
ミニマリストあぽん」(主婦系)
三吉まゆみ」(整理収納系)
ミニマリストあやじま」(家族暮らし系)
ミニマリストますみ」(家族暮らし系)
magu | ミニマリスト」(2人暮らし系)
しぶ / sibu」(1人暮らし系)

・ライフスタイル系YouTuber
ecoばかクリエイション
Living Big In A Tiny House
大愚和尚の一問一答/Osho Taigu’s Heart of Buddha

本文151ページ

これはぜひ参考にさせていただきます!

次の2つの集中リズムの組み合わせである。

①無我夢中になってハイスピード処理すべき、通常のタスクは「25分超集中+5分休憩」(ポモドーロ式25分集中)で行う。

②執筆や企画書などの、考察や推敲を要するクリエイティブワークには「45分集中+15分休憩」(ハーバード式45分集中)を活用。

本文304~305ページ

これはMethod11「最強の集中力ハックス」という章で書かれている内容です。

ゾーン状態に入るために、(時間の締切り効果も入れて)その時間に「全集中」する時間を2種類の作業内容に応じて使い分けるということが書かれています。

確かに、「企画系」作業をするには25分では思考が高まった段階で休憩に入ってしまいます。また、「単純」作業をするには45分は長すぎます。

この使い分けについては、1クールの時間配分(25分+5分 or 45分+5分)も頭に入れつつ、今日から普段の生活や仕事で活かしていきたいと思いました。

だが現代人は、スマホ依存症になるにつれ ― 画面が狭く、フルサイズキーボードがない ー スマホの作業効率が「あらゆる面でPCに劣る」という致命的な弱点を忘れてしまった。
(中略)
PC使用中は必ず、見えないところにスマホをしまうこと。なぜなら、スマホが視界にあるだけで ―意識していないつもりでも ― 脳は常にスマホに気を取られ、集中力が奪われていることがわかっているからだ。
たとえスマホを、サイレントモードにしてバッグに入れても、別室に置かない限り、集中力と記憶力が下がるという調査報告もあるから油断はできない。

〔スマホ使用ルール〕
①スマホでしかやれないことを行う時
「セキュリティのスマホ認証」「電話」以外の全作業がPCで可能
②PCを使えない環境で、急ぎの確認作業をする時

(中略)

〔アプリは1つだけ〕
仕事の基本は、やはりシングルタスクである。
(中略)
今はただ「執筆というシングルタスク」に集中し、後で「連絡するというシングルタスク」として実行すればいい。

本文318~319ページ

こちらは、Method 02「ワンデバイス・ワンアプリが効率を最大化する」から引用しました。

業務中もPCがあるのにスマホで検索しているヒトをよく見かけますが、検索結果をあの狭い画面でスクロールしながら確認する負担を考えると、私も非効率だと思っています。なぜPCを使わないのかと。

仕事中はスマホを視界から外すことは私も必要だと思いますし、さらに言うと、スマホに不要な通知が届くような設定を外すことも大切なことだと思っています。

さきほどの25分や45分の集中時間中に、スマホのメールやチャット通知が頻繁に出てきては、集中力が半減してしまいますし、またもとの作業のもとの集中力に戻すためには5~10分程度必要になってしまい、明らかに非効率になってしまいます。

結果的には、人間の脳のつくりから言っても、並列処理は直列処理よりも非効率です。ですので、作業もPCで立ち上げるアプリも「シングルタスク」を基本にして生活していきましょう!

〔メッセージのチェック時間を決める〕
複数のメッセージアプリを使い、朝から晩まで「即レス」し続ける状態では、まともに仕事なんかできない。メッセージの「常時チェック癖」は、集中力と時間を奪い取る悪習慣でしかない。
メールやチャットのチェックは1日1~2回と、時間を決めてしまうこと(理想は1回!)。
もし「メッセージを見る時間を固定化」できたら、周りは「あの人はいつも〇時頃にメッセージの確認をしている」と、その習慣を把握してくれるようになる。そうなればこっちのもの。

本文323ページ

こちらもMethod 02「ワンデバイス・ワンアプリが効率を最大化する」から引用です。

ついつい、1通1通のメッセージ着信時に内容をチェックして、都度返信してしまいがちです。
そうやって、作業が分断され、予定していた作業時間をオーバーしてしまい、その積み重ねで「今日は一体何をやっていたんだっけ?」「今日できたことはこれだけか・・・」ということの何と多いことか。

メッセージのチェック時間の割り切りによって、本来の作業の集中時間を取り戻し、効率的に仕事を進めることは有意義なことと思いました。メールやチャットのチェック時間を固定化するのは、私も参考にします。

筆者は ― これらいくつもの実体験から ― どんな局面や事象においても、「最重要な瞬間は何か」と、ものごとを細かくブレイクダウンして熟考する習慣を獲得していたのと同時に、「全力を傾けるべきポイント」を見極める術を獲得していた。

その瞬間に「すべて」を投入する勇気、そしてこの究極なまでの「選択と集中」思考こそが、『超ミニマル主義』の真髄であり、あなたの人生の中核にすえてもらいたい哲学。

「だらだら働かず、瞬間を逃さないよう超メリハリをつける」
本書の冒頭から言い続けてきた、この仕事習慣の重要性は、もう理解していただいたと信じている。

本文365ページ

最後は、Method 10「すべてを決める瞬間エネルギーの原理」から引用しました。

この本の哲学のエッセンスが凝縮された箇所です。
この箇所は常に抑えつつ、定期的に自分の生活や仕事のやり方を見直していきたいと思います。

ミニマル主義とな何か、そして仕事と生活にどう活かして濃い人生を歩んでいけるのか、そういったことを理解し実践していける実用書です。まずはこの本で終始 四角さんが説いている哲学を理解し、今日から1つでも実践していけば、今日から納得のいく人生を歩んでいけるのではないでしょうか。

まなぶくん
まなぶくん

四角大輔さんの哲学である「超ミニマル主義」理解することができる1冊だよ。
何の疑問も持たず、便利なモノやサービスを使って日々の仕事や生活をしているけど、結果的に非効率になっているってことは多いはず。そんなことを感じている人たちにぜひ読んでほしい内容です。
哲学に沿った様々な技法が書かれているので、まずは取り入れられることから実践してみよう!

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フィロソフィー

STEP1 プロローグ

Method 01 身軽になることからはじめよう
Method 02 なぜ、あなたは不安か

STEP2 超ミニマル主義とは

Method 01 幸せになるための働き方
Method 02 2つの両極端なワークスタイル
Method 03 本気の遊びを仕事に変換する
Method 04 移動生活と大自然から学んだミニマル思考
Method 05 すべての鍵は「遊び心」にあった

エッセンシャル

STEP3 装備とモノの軽量化

Method 01 装備セレクト8つの極意
Method 02 サイフを軽くする
Method 03 手ぶらになる
Method 04 カバンを軽くする
Method 05 持ちモノを軽くする
Method 06 書類を軽くする
Method 07 名刺を軽くする
Method 08 ウエアこそが最重要ギア
Method 09 スーツを軽くする
Method 10 アウターを軽くする
Method 11 レイヤリング術でさらに身軽に
Method 12 ビジネスシューズを軽くする

STEP4 情報とワークスペースの軽量化

Method 01 仕事机を軽くする
Method 02 デスクトップを軽くする
Method 03 スマホを軽くする
Method 04 パソコンを軽くする
Method 05 全データを軽くする
Method 06 デジタル情報を軽くする(脳ダメージ対策)
Method 07 デジタル情報を軽くする(データ漏洩)
Method 08 デジタル情報を軽くする(ノイズの弊害)
Method 09 デジタル情報を軽くする(フェイクニュース)
Method 10 部屋を軽くする(3つの判断基準)
Method 11 部屋を軽くする(5つの手放し術)
Method 12 部屋を軽くする(4つの収納術)
Method 13 部屋を軽くする(3つのリバウンド回避術)

ベーシックスキル

STEP5 スケジュールの軽量化

Method 01 夕方を軽くする
Method 02 夜を軽くする
Method 03 朝を軽くする(メンタル安定)
Method 04 朝を軽くする(業務効率UP)
Method 05 1日を軽くする
Method 06 平日を軽くする
Method 07 週末を軽くする
Method 08 タイムマネジメント術
Method 09 バカンス思考で人生を軽くする
Method 10 1ヶ月を軽くする
Method 11 1年を軽くする
Method 12 仕事のためのバケーション術
Method 13 未来を軽くする
Method 14 予定管理3つのテクニック

STEP6 タスクの軽量化

Method 01 マルチタスクを手放す
Method 02 頭のなかを軽くする
Method 03 背負えるタスク量を知る
Method 04 タスクの賞味期限を知る
Method 05 タスク削減のための荒技(覚悟編)
Method 06 タスク削減のための荒技(実践編)
Method 07 タスクの重さを時間で測る
Method 08 TO DOリストを捨てる方法
Method 09 仕事革命のためのドリームリスト
Method 10 最速対応がタスクを軽くする
Method 11 最強の集中力ハックス
Method 12 脳科学的タスク処理

アドバンススキル

STEP7 思考と習慣の軽量化

Method 01 やりたくない仕事はゲームに変える
Method 02 ワンデバイス・ワンアプリが効率を最大化する
Method 03 ミニマル主義メモ術①脳内メモリ解放
Method 04 ミニマル主義メモ術②心の軽量化
Method 05 ミニマル主義メモ術③アウトプット
Method 06 身につけるべきはハイライト思考
Method 07 たった1人に届けるピンポイント理論
Method 08 一点突破ヒットの法則(前編)
Method 09 一点突破ヒットの法則(後編)
Method 10 すべてを決める瞬間エネルギーの原理
Method 11 生産性を高める前倒しシフト
Method 12 小さなイノベーションの起こし方
Method 13 ルールブレイカーになることを恐れない
Method 14 移動式ワークスタイルのすすめ

エピローグ

最後に、これだけは言わせてほしい。
ぼくら人間は、幸せになるために生まれてきた。

参考図書

追伸:
超ミニマル主義の目的である「心の軽量化」について四角さんが対談形式で語っている動画(約73分)も載せておきます。

【四角大輔さんと対談】心の軽量化について語る

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