今日の学びは「独学術は身を助ける」
- <独学1.0> 短期の目標を実現する勉強法
- <独学2.0> 中期的に教養の幅と世界をひろげる勉強法
- <独学3.0> <独学1.0>と<独学2.0>を組み合わせて、一生学び続けることで、生涯を通して成し遂げたい夢を実現させるための長期的な独学法
【学びレベル】
東大もハーバードもたった1年間の一人勉強で合格した「本山勝寛」さんの独学術本です。(下の動画では著者本人が本書を約1分で紹介しています。ご興味があればどうぞ!)
帯には以下のような文言が並んでいます。
- 1週間で簿記3級合格する勉強術
- 1ヶ月で英単語4,000個覚える暗記術
- お金ゼロで学ぶYouTube勉強術
- 楽しく教養を身につけるマンガ勉強術
それでは気になる箇所を見ていきましょう!
年間計画から、四半期(3ヶ月)計画、月間計画、週間計画と、目の前のやるべきことを落とし込みます。週間計画まで立てられたら、今日やるべきこと、明日やるべきことが分かります。
本文56ページ
(中略)
実践しながらフィードバックを繰り返して、年間計画や月間計画をより綿密に、現実的に更新していくことも必要です。
何かを取り組む際に計画をブレークダウンするということは確かにその通りと思います。
私の場合、某業界の業務コンサルタントとして働いていますが、プロジェクト管理・IT面も強化しようと思い、PMP®やAWS認定資格を取得しました。資格勉強に取り掛かる前に、受験日を決めて、何日残っているかを逆残し、週末と平日の勉強時間を計算しました。そのような綿密な計画するとともに、勉強を開始した後も進捗状況を見ながら計画を修正・更新していったことを思い出しました。
習慣化の「仕掛け」(例:勉強の後にご飯、移動時間に単語帳暗記)を作って勉強を当たり前にしよう
本文59ページ
私も習慣化の仕掛けにはこだわっています。例えば、「電車に乗ったら(スマホでSmartNewsを見たい誘惑を振り切って)読書する」「週末にはブログ記事を1本は投稿する」といったことです。
たまにめげることもありますが、「まだ習慣化できていないから、また次回から頑張ろう!」ぐらいの気持ちで継続すればきっと習慣化していくのだと信じています。
SNSをやる時間帯を一日30分だけに決めておく、移動のスキマ時間だけにして、勉強時間中はスマホをマナーモードにし、通知がならないようにしておくなどのルールをつくることで、無駄な時間を少なくすることができます。
本文68~69ページ
(中略)
やらなくていいことをキッパリやめる、もしくはしっかり減らすことで、勉強のための余白時間が確保され、勉強時間を現実的に増やすことができるのです。
以前、電車の中でスマホをいじり始めたら、それだけで乗車時間をすべて使い果たしてしまったということがあります。とても後悔して、「電車ではスマホを開くのをやめよう」と誓ったほどです。
やめるためにはマイルールをしっかり決める(=書き出す)のがいいと思います。
(好きなマンガの全巻読破、ゲームをぶっつづけで8時間など)それらは、極度に集中したフローに入った経験かもしれません。
本文79ページ
その集中した感覚を勉強にも応用させることです。
好きなもの、得意な教科で、ちょっと難しいけどがんばれば解ける問題を一つ一つクリアして、自分の経験値を上げ、得意技を磨き、ゴールに向かってどんどん次のステージに進んでいく、そんなゲーム感覚を覚えながら没頭することです。
私もマンガやゲームでフローに入った経験はあります。時間や食事を忘れるぐらい没頭しました。
社会人になってさすがにマンガやゲームはやらないのですが、最近は資格勉強でフローに入りました。例えば、PMP®・AWS認定試験の模擬問題を解いているときなどです。
特に7~8割程度解けるレベルの問題を解いていると、私の場合はフロー状態に入るようです。
次はG検定を取得したいと思っているのですが、ぜひその資格勉強でも活かしたいです。
私は毎日、5時に起きて最低朝1時間、通常は2時間、勉強や執筆活動に時間をあてています。
本文83ページ
特に明確な目標を立てて集中しているときは、さらに早く朝4時頃に起きています。
そうすると、朝だけで一日3時間も独学時間を捻出できます。朝1時間を続けるだけで年間365時間になります。これは、一日10時間の勉強を36日間、つまり夏休みをほぼまるまる勉強したのと同じ時間です。
朝時間の活用はいろんな本でも書かれていますね。Amazonで「朝時間」と入力して検索するだけでも様々な本が並ぶかと思います。
個人的にもぜひ朝の時間を活用したいです。でも最近活用できたのは勉強ではなく、2022年ワールドカップの朝4時開始の日本vsスペイン戦のTV観戦ぐらいでした。(大爆笑)
朝寒いと起きれませんよね!(と言い訳してみる)
暗記のコツははやいペースで何度も繰り返すこと
本文88ページ
これは資格試験の模擬試験でも活用しました。
模擬試験は可能な限り3周するイメージで計画を立てるのですが、最初の1~2回目の演習は期間をあまり置かず早いペースで頭にインプット(解説を理解)をするイメージでいます。
また、2~3回目の演習ではアウトプット(理解して解く)に重きを置いていました。
最初の段階で遅いペース/周期で時間をかけてしまうと、忘れる率が高くなってしまい、やる気と自尊心が奪われてしまうので、「はやいペースで何度も繰り返す」は理にかなっていると思います。
苦手を戦略的に克服して大幅に成果を上げよう
本文89~91ページ
苦手を克服したほうが、得意分野をさらに伸ばすよりも、実にその効果に何倍もの差があることが分かります。
苦手分野といっても、平均的な点数にまで伸ばすことは決して非現実的なことではありません。
(中略)
先行事例と自分自身の実力を分析し、コストパフォーマンスの高い戦略を導き出す。
そのうえで、苦手を克服し得意にすることで、飛躍的な成果を出すという戦略的手法は<独学1.0>の醍醐味でもあります。
これは学生の受験テクニックとして効果的だと思います。得意科目を10点伸ばすよりも、平均点以下の苦手科目を10点伸ばす方がふつうは楽なはずです。
資格試験の場合は、「よく出る分野なのに点数が取れないところ」に時間を集中的に割いてインプット→アウトプットを繰り返すということになるのでしょう。
では、自らの心をコントロールし、独学を続けるために心を養い、維持するにはどうしたらいいのでしょう。一つお薦めしたいのは、毎日瞑想を行うことです。
本文103~104ページ
夜の就寝前、すべての勉強を終え、一日の勉強内容を振り返った後に、3分でも5分でも、静かに瞑想する時間を持ちます。目をつぶって、静かに呼吸を整えます。
そして、自分の夢や目標を達成する瞬間をイメージしたり、いまの苦しいこと大変なことは、その夢を実現するために必要なプロセスであることを確認したりします。
また、周りで支えてくれている人、応援してくれている人に感謝の気持ちを抱き、宇宙を超越した大きな存在と自分の目指す道が一致し、後押しされていることを感じる、そんな時間を毎日持つのです。
この本は独学術がテーマでしたので、正直「瞑想」が扱われていたことには驚きがありました。
でも独学って周囲の状況が分からないので不安になることが多いとも思うので、その場合は「瞑想」は効果的な対応方法だと思います。
有名な話ではアメリカの経営者の約8割が瞑想やマインドフルネスを取り入れているという話もありますので、ぜひ生活に取り入れるべきでしょう。
1テーマ×10冊でその道のセミプロになろう
本文128~129
自分のとって未経験の新しい分野であるなら、その分野の本を10冊は購入していっきにまとめ読みすることをお薦めします。(読む順番: 一般読者向けの本 → 業界全体のことを俯瞰できるようなビジネス書や入門書 → 個々の詳細なテーマを扱ったもの)
これは未知の業界の案件にアサインされることの多いコンサルティング業界では有名な話です。
まず土地勘のない業界の案件にアサインされたら、10冊本を入手して入門本から順番に読むという作戦です。
これを未知の領域を勉強する際にも活かすということかと思います。
学んだことは書評やレビューを書く
本文132ページ
インターネット時代だからこそ効果的な独学法としてお薦めしたいのが、会ったことがある人の本を読んだら、その書評をブログやFacebook、あるいは本のレビューサイトなどに書くことです。
(中略)
ブログ上に記録することで、その書評がストックされ、あとで参照することが可能になります。さらに、書いた書評を著者本人にお知らせすれば、(酷評していない限り)うれしいものですし、その著者と関係を深めることができます。いわば人脈づくりにもなるのです。
まさにここで書いているような書評やレビューは効果的な独学法なんですね。
私も実はそれを意識してブログを書いています。
昔は書評やレビューをノートに書いていたのですが、検索性や参照にしやすさを考慮して、会うちぷっと先をブログに変えました。
ブログで自分の考えを論理的に整理しアウトプット力を高めよう
本文136~137ページ
自分の言葉で論評を加えるアウトプットの機会をつくることで、自己の主張を論理的根拠のあるものにするために、より深く考えることになります。
結果的に、世の中のあらゆる現象や社会に対して、より深い理解にもつながるのです。
さらにブログの記事を書くことで、自分とは無関係だと思っていたものを、より「自分事化」する機会になります。
自分で書評やレビューを書くことは自分の頭の整理にもつながりますし、アウトプット力が高まり、理解の定着にもつながります。
ぜひ今後も続けていきたいと思います。
ネットとリアルを組み合わせて知的資産を増やそう
本文148~149ページ
<独学2.0>では、遊び、タブ、異なる人との対話を、ただ楽しかったといって消費して終わるのではなく、学びのフィールドワークとして捉え、学びにつなげていきます。
具体的にどうすれば、遊びやタブが学びのフィールドワークになるのでしょうか。逆説的かもしれませんが、ブログに記事を書くことです。
遊びや旅を通して、自分が楽しかったこと、得られた新しい視点や気づき、それらを不特定多数の人に分かりやすく、魅力的に伝えようとすることで、学びとして消化され、知的資産として吸収されていのです。
(中略)
ブログに書くならどう書こうかなという意識を常に持っていること自体が、知的なアンテナになるのです。
私は2010年よりも前からブログ(Doblog)に投稿していました。
投稿するためにはリアルを組み合わせる必要があり、リアルの世界において「どのように記事として書けるか」を意識していました。分からないことがあれば自分で調べていました。読者にどのように表現すれば伝わるかを考えていたと思います。
そういったことを思い返すと、「(読者に向けて)ブログを投稿する」ということは実は自分の知的資産を増やすことにつながるということなんですね。
短期の目標を実現する<独学1.0>と、中期的に教養の幅と世界をひろげる<独学2.0>を組み合わせて、一生学び続けることで、生涯を通して成し遂げたい夢を実現させるための長期的な独学法が<独学3.0>です。
本文166、182ページ
(中略)
たとえば、4年間のうちの1年間は短期集中の<独学1.0>を実践し、3年間は<独学2.0>を実践します。社会人を例にとると、業務時間外にできる独学時間として、<独学1.0>の1年間は一日約3時間、<独学2.0>の3年間は一日約1時間実践するとしましょう。
すると、千時間/年+333時間/年×3年となり、4年間で2千時間を費やすことになります。
この4年間のタームを5回繰り返すことができれば、20年間で一流の条件である1万時間になるのです。
短期的な目標を達成する<独学1.0>ばかりでも人間は成長できないし、いきなり中期的に教養の幅と世界をひろげる<独学2.0>をやろうというのも難しい。
<独学1.0>と<独学2.0>を織り交ぜながら、将来的な目標を達成するための<独学3.0>に持っていくのがいいと理解しました。
私は、この人生の軸を持ち、それを絶えず強固にしていくために、座右の書を何度も繰り返し読むことをお薦めします。
本文189~190ページ
(中略)
座右の書を持ち、1年の出発にあたって読み返したり、困難に直面したときや、判断に悩んでいるとき、様々な場面で何度も繰り返し読むことで、新たな発見を得たり、人生の軸に立ち返ることができます。
ちなみに社会人になった当初の私の座右の書は、アフラックを日本に創設した大竹美喜さんの「仕事で本当に大切にしたいこと」でした。折に触れ読み返した記憶があります。
最近読み返していなかったので、これを機にまた読んでみようと思いました。
短期の目標を実現する<独学1.0>、中期的に教養の幅と世界を広げる<独学3.0>を組み合わせ、生涯を通して成し遂げたい夢を実現させるための長期的な独学法が<独学3.0>だよ。
ぜひ、計画を立て勉強を習慣化し、ブログを活用しながらネットとリアルを組み合わせて知的資産をふやすことを継続していけば、自分の夢に近づいていくはず。社会人になっても夢に向かって人生の勉強を継続しましょう!
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プロローグ 極貧から東大・ハーバードに受かり、目標を達成し続ける「最強の独学術」
0 独学が最強である理由
1 独学1.0 ― 必ず目標達成するための独学術
2 独学2.0 ― 教養を深めて人生の幅と世界をひろげる独学術
3 独学3.0 ― 一生学び続ける秘訣をつかみ夢を叶える独学術
エピローグ 独学を武器にして、目標も夢も叶えよう
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